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メルマガバックナンバー #001

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    落語探偵団通信 Vol.001       2010年12月25日
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●まくら

みなさん、初めまして。「落語探偵団」です。

果敢にも、落語探偵団の名刺を配っても、「何ですか、これ?」と、言われ
続けている、発起人の(秀)です。

このメルマガは不定期発行ですが、できれば週刊ぐらいを目処に発行してい
こうと思っています。
どうぞ、末永く宜しくお願いします。


⇒《目次(番組表)》
さて、今回のメルマガの目次です。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃・特集記事 ‖ 探偵団メンバーの「年末・年始」
┃・企画の進行状況 ‖ 「なめくじ長屋」 &「茶の湯」 
┃・ボツになったネタ ‖ 「壺算」
┃・コラム ‖ 「落語探偵団ができたいきさつ」
┃・次号の予告
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⇒《特集記事》
■探偵団メンバーの「年末・年始」

探偵団のメンバーに今回、あるいは例年の年末年始の過ごし方を聞きまし
た。
具体的な落語会のスケジュールや出演予定ではありません。
「噺家の年末年始ってどんなもんだろう?」という、ちょっとした疑問への
回答です。


【馬治】
鹿芝居の稽古に明け暮れて、三十日から正月三日まで小笠原に行く船上での
落語の仕事。普段とあんまり変わりません。休み無しです。


【時松】
師匠、大師匠宅での大掃除、そしてその流れで忘年会やらお疲れ様の晩ご飯
になるのが慣わしです。
年明けは去年今年と大師匠のお供で車の運転手として寄席を回りました。車
中で伺う色々なお話は貴重な財産です。


【志ん八】
毎年、年末年始は師匠の家で過ごしています。
師匠の家の大掃除をしたり、大晦日はみんなで年越しそばを食べたり紅白歌
合戦観たり、そのまま元旦初詣に行ったりといった感じです。
正月は4日ぐらいから自分の家で過ごしますが、仕事がなければ基本テレビ
観ながらひたすら寝てます。

というのが、これまでの年末年始でした。
今年は師匠が亡くなったため、今年の年末年始どう過ごすかは、
正直なところ分かりません。


【駒次】
来年は鉄道の旅を控えて、落語に専念すると硬く決意しましたが、新年早々
京急鉄道ファミリーフェスタで鉄道落語をやるという夢のような仕事が入っ
てしまいました。
そこで、年末はその取材で京急に乗りまくらなければならず、
新年明けてからは「青春18きっぷ」がまだ2日分残っているために、泣く泣く
鉄道乗りまくりの旅にでます。
来年もやむなく鉄道づくしの一年になってしまいそうです。


【ほたる】
年末はずーっと師匠の家の大掃除です。
31日の夜は一門とその家族みんなで美味しい肉を食べます。
20人ちかく集まるので、その後の洗い物が大変で、
前座の頃は2時間くらいずーと皿洗って、自転車で帰りの新板橋の踏切で年越
しになってました。

お正月は、朝、師匠の家に行って新年のご挨拶して、師匠の家にお客様がい
らっしゃるので、そのまま師匠の家に居てお手伝い、また夜にみんな集まっ
てきて、2時過ぎまで続く・・・

年末年始はずーと寝不足でした。


【粋歌】
「初席のお年玉」
初席の楽屋では、前座さんが大忙しです。
いつもより倍の出演者ですから、楽屋働きもいつもの倍。
ですが、彼・彼女達にはお正月にか味わえない喜びが待っています。

それは「お年玉」。

前座の間は、新年の挨拶をすると先輩達からお年玉を頂けるのです。
私も前座の頃は、ホクホクのお正月を体験させて頂きました。

今では、立場が変わって12月に入るとポチ袋の準備。
12月はDecember(ディセンバー)じゃなくて、「出銭、は〜(ため息)」。
「私もお年玉もらいたいよ〜。」と、大人げなく口を尖らせながら新札を畳
む年の瀬。

ですが、年明け。
元旦から走り回り、汗を流して働いている前座さんの姿を見ていると、思い
出すのも恐ろしいあの嵐のような初席の忙しさがよみがえってきて・・・
「頑張ってね。」と笑顔でお年玉を渡したくなるのです。


【小太郎】
正月まではバタバタバタバタ。正月からはゴロゴロゴロゴロ。

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■企画の進行状況

年明けになりますが、以下の企画の調査の実施に向け、準備を進めていま
す。

1)「なめくじ長屋」を探せ! 担当:志ん八
 志ん生師匠がかつて住んだ、なめくじ長屋跡を曾孫弟子が訪れ、大師匠の
威光から自らの芸道への刺激を得ることでしょう。
 現在、現地での取材に先立ち、前準備として資料調べを行っています。

2)「茶の湯」をリアルに再現、飲めるか? 担当:馬治
 青黄粉と椋の皮を使用してお茶を煎れてみて、果たして飲めるのか?
 今では手に入らない、椋の皮の入手からのスタートです。


■ボツになったネタ

「壺算」をテーマに”サルでもわかる「壺算」解説”という企画を考えまし
た。
トリックの謎解きもできたのですが、これって、手品師が同業者の手品のタ
ネをバラしてしまうようなもので、「壺算」の面白さを壊してしまい、「壺
算」自体を葬り去ることにもなりかねないことに気が付き、ボツネタ行きが
決定しました。

謎解き部分に興味がある方には、こっそり教えますので、メルマガに返信で
連絡ください。

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⇒《コラム》

●落語探偵団ができたいきさつ

 そもそも昔から歴史が好きで、時代劇も自ら好んでという訳ではなかった
が、親が見ているので、普通に見ていた。水戸黄門は夕方の再放送を何回も
見たし、高橋英樹の「桃太郎侍」や「ぶらり信兵衛 道場破り」は子供ながら
に、好きな時代劇だった。 

 さて、東京に出てきて二十余年。地名の中に江戸を感じるところがある。
日本橋であったり、八丁堀であったり。地下鉄のアナウンスでちょっと反応
してしまう。東京がかつて江戸と呼ばれていたことは周知のこと。東京と言
えば、その範囲は東京都だったり、23区内だったりするが、東京がそのまま
江戸であったわけではない。向島なんて、文字通り「向こうの島」だったわ
けで。 

 落語を聞くようになって、改めて「江戸」について興味が出てきた。一言
に、江戸と言っても、地理的な観点から言えば、東京とはやはり違う。ま
た、江戸時代と言っても、その期間はざっと260年間におよび、その最初と最
後ではやはり経済事情や人々の生活にも変化があったはずだ。特に貨幣価値
の変動は時代によって大きく、1両を今の金額でいくらにすべきか、正確に
捉えるのはなかなか難しい。 

 そこで、好きな落語を通して、時間的な「江戸」と地理的な「江戸」を再
構築できないかと思いついた。寄席や落語会で聞く、あの噺はいつ頃のどこ
を舞台にしたものだろうか?。落語に出てくる登場人物は日々どんな生活を
送っていたのだろうか?。落語の舞台となった場所に立ってみたり、今は存
在しない地名を、噺を手掛かりに探してみたり。そうすることで、これまで
聞いていた噺がより立体的に楽しめるようになるのではないかと思ってい
る。 

 これらを本にできないかと、まず馬治さんに相談し、企画書を見せた。現
役の噺家が講義スタイルで「江戸」をナビゲーションし、彼に監修を頼むつ
もりであった。彼も面白がってくれて、「できれば登場する噺家は複数で分
担した方が、幅が出て良い」とアドバイスをくれた。メンバー集めにも協力
してくれることも約束を取り付けた。

 しかし出版不況の昨今、そうそう素人の出版企画が採用されるものではな
い。類書も多い(本人は類書との差別化は出来ていると思っていても、実際
に本屋に並ぶと紛れてしまう)。そこでまずは実績作りとして、本来の出版
企画とはやや異なるものの、同じメンバーが横滑りし、落語にまつわる調査
研究の企画をWebサイトで立ち上げることを思いついた。それが「落語探偵
団」である。

<つづく、かな??>

(秀)

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■次号の予告
 次号は探偵団メンバーの「新年の抱負」をお届けします。
 どうぞお楽しみに!。

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お伝え下さい。

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