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メルマガバックナンバー #006

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    落語探偵団通信 Vol.006       2011年2月7日
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●まくら

あっと言う間に2月に突入し、気がついたら1週間メルマガをさぼってしまい
ました。
すいません。

それでも気を取り直し、今週号スタートです。

⇒《目次(番組表)》
今回のメルマガの目次です。
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┃・特集記事 ‖ Mission#003 調査間近!
 ┃・今週の落語会 ‖ 
 ┃・エッセイ ‖ 「らくだ」のサゲ
 ┃・編集後記
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
⇒《特集記事》───────────────────────────
■Mission#003 調査間近!

探偵団のミッションは開始から月イチのペースでこなしていますが、その3番
目のミッションが、「人力車を引いて、『反対俥』の稽古」に決まりまし
た。

担当探偵は三遊亭粋歌です。
実はこの企画、彼女発案の持ち込み企画で、ようやく協力いただける俥屋さ
んが見つかりました。
そこで実際に2月19日(土)に彼女が俥屋さんに半日体験入門します。
果たしてうまく人力車を引くことができるでしょうか?。

場所はJR日暮里駅北口そばです。
浅草のように人通りは多くありませんが、何しろ坂が多いところですので、
実際に人を乗せて走るには結構難所のようです。

当日の様子はTwitterでリアルタイムにつぶやいていきますし、ビデオも収録
し、Webサイトで公開する予定です。

詳しい場所と時刻は追ってお知らせいたします。
もしお時間のある方は現地に応援・見物に来てみてください。

ところでこのミッションで解き明かす謎とは、何だろうか??。
事前に資料調べなどが必要ないので、スタッフは気楽です。

⇒《今週の落語会》─────────────────────────
■探偵団メンバーのスケジュール

11(金)【時松】
    福袋演芸場 ”だましてゴメンネ!”
    池袋演芸場 10:00
    \1,000

    【駒次】
    新生!!落語二ツ目道場
    庚申塚・StudioFOUR 19:00
    \2,500

12(土)【ほたる】
    黒門亭(1部)
    落語協会 2F 12:00
    \1,000

13(日)【時松】、【粋歌】
    「落語物語」予告編 出演二ツ目による落語&トークショー 昼の部
    らくごカフェ 13:30
    前 \2,000(残り席わずか)

    【小太郎】
    宇田川寄席
    渋谷・喫茶SMiLE 19:00
    投げ銭 1ドリンクオーダー要

14(月)【駒次】
    月例TEN寄席 ”バレンタインTEN”
    らくごカフェ 19:30
    \2,000 前\1,800

15(火)【小太郎】
    RED ISSA KOTA PEPPER'S
    新橋・Red Pepper 19:15
    \1,800 前\1,500

17(木)【志ん八】
    念々寄席
    馬込沢・大念寺 18:00
    \300

19(土)【駒次】
    エコフェスタかわさき2011 ”環境寄席”
    武蔵小杉・川崎市総合自治会館 1F 14:30
    無料

    【馬治】
    調布寄席 鹿芝居”人情噺 文七元結”
    調布・グリーンホール 小ホール 18:00
    \3,000(全席指定)

20(日)【時松】
    早朝寄席
    鈴本演芸場 10:00
    \500

    【馬治】
    調布寄席 鹿芝居”人情噺 文七元結”
    調布・グリーンホール 小ホール 14:00
    \3,000(全席指定)

    【志ん八】
    若手応援町屋寄席 ”古今亭志ん八独演会”
    入間市・長泉寺会館 14:30
    \2,000 前\1,800

詳細はhttps://rakugo-tanteidan.jp/information.html に掲載中です。

⇒《エッセイ》───────────────────────────

●「らくだ」のサゲ

 落語探偵団のメンバー選抜会議を馬治と時松、それに私との3人で行った時
の話。話はいつの間にか落語談義になり、「分かりにくいサゲってあるよ
ね」という話になりました。私が思うに、大ネタで通常は全編通しではなか
なか口演されない演目に多いような気がします。「品川心中」、「居残り佐
平次」、それに「らくだ」。 

 私はこの「らくだ」がひどい噺ながら、結構好きです。らくだの兄弟分が
弔いを出してやろうにも金がない。通り掛かった屑屋が巻き込まれ、通夜の
酒と煮しめをケチる大家のところに、らくだの死骸を担ぎこんで、死人に
「かんかんのう」を踊らせて迫るところが前半のヤマ場。この後、大家から
せしめた酒を飲みながら、酒癖が悪く、大トラになった屑屋と兄弟分の立場
が入れ替わったところで前半は終わり、普通はここまでで時間いっぱいとな
ります。 

 そこからの後半で、兄弟分と屑屋は、らくだの死骸を当時火葬場があった
落合まで担いで行きます。早桶(棺桶)など買う金などないので、これまた
死人のかんかんのうで揺すり取った菜漬けの樽で代用します。たらふく酒を
飲んだ二人はベロベロに酔って、途中転びながら、肩を換えて、どうにか火
葬場に着いたは良いものの、棺桶の底が抜けてしまっていて、らくだの死骸
を途中のどこかに落としてしまっています。 

 慌てて死骸を探しに行った二人は、願人坊主(がんにんぼうず)と呼ばれ
る、これまた酒に酔って道端に寝ていた、ニセ坊主のホームレスをらくだの
死骸だと間違えて、菜漬けの樽に入れて、火葬場へと戻ります。「やけに赤
い仏だなあ」とか「さっきよりでかくなってないか?」という疑問はあるも
のの、火加減をみて、この願人坊主を火葬しようとします。 

 ここで、火に投げ込まれるときに、願人坊主が目を覚まし、「ここはどこ
だ?」と尋ねると、「日本一の火屋(ひや)だ」と答えます。当時、火葬場
は火屋と呼ばれており、落合は江戸の外れにあって、日本一の火屋だったよ
うです。「ん?、冷や?、あ〜、冷やでも良いからもう一杯」という台詞が
従来のサゲです。けど、自分が焼き殺されそうなときに、酒をねだっている
場合ではないだろうと思うのです。 

 最近はこれをアレンジし、願人坊主を火に放り込み、願人坊主が慌てて跳
び起きて暴れている姿を見て、「仏さん、かんかんのう覚えちゃったよ」と
言うサゲもあるようです。元サゲに比べると、こっちはさらにブラックで、
落語的には面白いかな、という気がします。さて、目の前の若手はこれから
どんな演じ方をするでしょうかね?。

(秀)
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■編集後記
 週末に落語会を梯子してしまうと、メルマガを書く時間がなくなってしま
うのが目下の悩みです。
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