#004 電車で巡る 落語スポット!(その2)
こんにちは、古今亭駒次です。 自他共に認める落語界屈指の鉄道ファンである私に落語探偵団より課せられた今回のミッションは「電車で巡る落語スポット」です。 特にある噺について謎を解くわけではありませんが、それぞれの路線を中心に都内周辺に点在する落語の舞台となったスポットを実際に巡って行きます。 その下調べというか、スポットの確認自体が探偵的思考というか、頭をひねる部分でした。 実は取材の前々日に図書館で缶詰になり、前日になってようやくコースが決まりました。 今回は京浜東北線を王子から出発し、品川まで南下するコースを紹介します。 | |
まずは王子からスタート | |
まずは王子にスタッフと集合して、王子稲荷神社を目指すこととしました。 ここは「王子の狐」の舞台となった場所です。 「紋三郎稲荷」にも、「伏見と王子の喧嘩を仲裁した」という下りで出てきます。 王子駅から歩いて約5分。やや分かりにくいところにあります。 ようやくたどり着いたそこに「いなり幼稚園」があらわれます。 ![]() この幼稚園の上が王子稲荷神社です。 と言うか、幼稚園の敷地がかつての神社の敷地だったというのが正しいでしょう。 今では王子稲荷の参道が園庭になっています。 休日はこの園庭の参道を通ることができますが、平日は幼稚園の横の坂道(いなり坂)を通って神社に向かいます。 ![]() 特に落語の「王子の狐」を彷彿させるような記録は何もありませんが、本社(ほんやしろ)の上に狐の抜け穴というものがあり、ここにも社が建っています。 ![]() 願い事を念じながら持ち上げて、思ったよりも軽く持ち上がると願い事が叶う、という石が置いてありましたので、芸道の精進を願って持ち上げてみました。 ![]() 軽く感じたか、重く感じたかは、ヒ・ミ・ツ。この表情から察してください。 | |
飛鳥山公園で路面電車 | |
続いて、同じ王子駅の周辺ということで、飛鳥山を目指します。 花見のシーズンには多くの桜の花が咲き誇る名所ですが、今年のシーズンはどんな感じだったのでしょうか?。 「花見の仇討ち」は上野を舞台にして演じる人もいるようですが、江戸時代に上野の地では歌舞音曲が禁止されていたそうですので、その考証に基づくとこの飛鳥山が舞台というのが正しいようです。 アスカルゴというモノレールとエレベーターが合体したような乗り物があって、それに乗って山の上を目指します。 ![]() アスカルゴから、正面には京浜東北線、眼下には都電荒川線を見ることができ、しかもアスカルゴに乗っているということで、電車好き・乗り物好きには嬉しいポイントです。 ちなみにこのアスカルゴは無料で乗れます。 そして1分足らずで山の上に到着しました。 公園の中を歩いてみると、見つけました!。路面電車の車両。 都電として走っていた車両の展示です。 ちなみに、この路面電車の隣にはD51の車両も展示されています。 電車好きの私は、俄然ヒートアップしてしてしまいます。 ![]() ところが中に乗り込んでみると、つり革や照明をはじめ、装備品が外されているため、臨場感が減少していて、ちょっと残念でした。 とりあえず、運転席でポーズ!。 ![]() 「花見の仇討ち」には全然関係ない、飛鳥山からのレポートでした。 【ここまでのルート・王子】クリックで拡大↓![]() (c)Google | |
次の目的地は「鶯谷」から「上野」、へ続く・・・・・> |