#004 電車で巡る 落語スポット!(その3)
鶯谷から上野へ | |
JR王子駅に戻って、いよいよ京浜東北線を南下して行きます。 途中、田端の車両基地という私好みのポイントもあるのですが、落語には何の関係も無いので今回は時間の都合でパスします。 あいにくこの時間は京浜東北線が快速運転中で鶯谷駅には停車しないため、田端駅で山手線に乗り換えです。 鶯谷駅は山手線の駅の中で最も利用客の少ない駅です。 鶯谷駅から上野の森を経由して上野駅を目指しますが、ここでいくつかの落語ポイントを通過します。 けどその前に、電車好きの私として、京成線の「博物館動物園駅」跡を通過して行きます。 わざわざ鶯谷駅で降りて、上野駅まで歩く理由はこれでした。 この駅は京成本線の上野駅と日暮里駅の間にあって、地下を走る経路に作られた駅です。 その名のとおり、動物園や博物館をはじめ、周囲の芸術系大学への駅として、京成本線開通の1933年(昭和8年)に開業しましたが、その後利用者の減少や老朽化により、1997年(平成9年)に営業休止、2004年(平成16年)に廃止となりました。 今でもホームは残っていて、京成上野から京成日暮里の間を電車に乗って通ると薄暗いのですが、目を凝らして見るとホームの跡を目にすることができます。 今残っているこの駅の入り口は閉鎖されていますが、その形はまるで国会議事堂のてっぺん部分とそっくりですね。 ここから、博物館や美術館を通り向け、南へと歩きます。 途中横切った、動物園の正門前では、パンダ目当ての来場者が長い列を作っていました。 上野公園は「長屋の花見」の舞台ですし、今回は立ち寄りませんでしたが、不忍池は「唖の釣り」の舞台となっています。 私たちがこの先目指すのは、清水の観音堂です。 江戸版「崇徳院」で若旦那が相手のお嬢さんを見初めた場所ですね。 若旦那がこの観音堂にお参りに行ったときに、茶店に立ち寄るのですが、あいにく今では茶店など一軒もありません。 けど、かつては多くの茶店が出ていたそうです。 | |
謎のタケヤマさん登場 | |
丁度私たちが清水観音堂で写真を撮っているときに、「あのー、ちょっと良いですか?。文化庁の者ですが」と初老の男性が声を掛けて来ました。 本来ならこの日、某大物芸能人に上野をガイドする予定だったが、ドタキャンをくらったということで、暇を持て余しているこの男性の話にしばらくつきあうことにしました。 「上野の山は形や名称において京都を模して作っているんです」、「けどそんな事を学校では教えてくれないのは、文科省がおかしい」。 訛り口調の彼の話はなかなか興味深いものでした。 「私、タケヤマといいます」、「刀剣を扱っています」、「今度、『何でも鑑定団』に出ます」、「『その時、歴史が動いた』の脚本も書きました」 この日からずっと「開運!何でも鑑定団」を見張っていますが、タケヤマさんはまだ出てきません。 そもそも「文化庁の者」というのが本当だったのかも含めて、謎のタケヤマさんです。 【ここまでのルート・上野】クリックで拡大↓(c)Google | |
次は「秋葉原」、へ続く・・・・・> |