Q1. | 天狗は妖怪ですか? |
A1. | はい、妖怪です。
遠くその起源はインドにまでさかのぼり、「流星」を指す言葉でした。
それが中国に伝わって「天狗」となりましたが、その字が表すように、そこでは「狗=犬」の形をしていた言われています。
日本で初めての「天狗」という記述は「日本書紀」の中にあり、様々な奇異な自然現象そのものとして取り上げられています。
まだこの時点では、天狗のあのスタイルは登場してきません。
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Q2. | 天狗の種類を教えて下さい。 |
A2. | 赤くて鼻の高い、「大天狗」と嘴(くちばし)を持った「烏天狗(小天狗)」がいます。
烏天狗が修行して、大天狗に昇進するようなことはありません。
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Q3. | 「天狗裁き」に出てくる天狗はどっちですか? |
A3. | 噺の中にも説明として出てきますが、大天狗です。
自らもそう台詞で言っています。 |
Q4. | どうして高尾山には天狗伝説があるのですか? |
A4. | 別に高尾山や一部の山にだけ天狗伝説があるわけでなく、かつてはあらゆる山々にもののけが宿っていると思われ、至る山々に天狗伝説はありました。
そんな中で、修験道の道場として現存する高尾山にその伝説が今も残っているわけです。 |
Q5. | 「飯綱大権現」って何ですか? |
A5. | 「飯綱大権現」とは、天狗信仰の本尊です。天狗の神様ですね。
烏天狗のような嘴を持ち、白狐に乗った姿となっています。
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Q6. | 「天狗裁き」のバリエーションを教えてください |
A6. | そもそもは上方で作られた噺のようで、現米朝師匠が今の形に創り上げたようです。
高尾山を鞍馬山という設定でやっている人がいます。
古今亭一門で後半の展開が多少違うバージョンがあります。
また、「天狗裁き」に設定が似た噺に「羽団扇」というのがあります。
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