#001 「時そば」のメニューを探せ! (その1)
浅草・雷門なう。「落語探偵団」参上!! | |
こんなTwitterのつぶやきから我が落語探偵団の実活動はスタートした。 最初のミッションは「時そば」を食す! 別に蕎麦屋に行って、「勘定をごまかして来い」という指令ではない。 「時そば」で蕎麦屋が語る、「できますのは、花巻にしっぽく」という、このメニューを探して食べてみようと、初回のミッションとしては目的の店にたどり着きさえすれば、ほぼミッション完了というお気軽な食べ企画になってしまった。 まあ、メンバーのモチベーションを挙げるには良いかと。 加えて演目の季節感にも合っているし。 今回の探偵は三遊亭時松。これに金原亭馬治がアシストとして参加。 我々は18時半という時刻に雷門に集合した。 しかし、「花巻」と「しっぽく」はどうして現在の蕎麦屋のメニューから消えてしまったのだろうか? 時そばでは「しっぽく」を注文することになっている。これはほぼ例外なくそうである。 そこで出てきた蕎麦には竹輪をスライスしたものが入っていたり、麩が入っていたりと、具としてはその程度のものである。 それに対して「花巻」には落語の中で何のヒントもない。 名前的には「しっぽく」よりも豪華な気がする。それでも価格は一律に16文だったのか?。この時点でいろいろと興味は尽きない。 目的の店までナビゲーターは時松。 ただ、その店に目的の2種類の蕎麦があるわけではなく、それぞれを食す形で2軒の店を梯子しないといけない。それでもこの2軒の店が浅草にあることはありがたい。(と、ここまではそういう予定だった) | |
まずは「花巻」 | |
1軒目は雷門から近いということで、「尾張屋」に入った。雷門の前の道を吾妻橋方向に約50メートルと非常に近い。ここは支店で、もう1ヶ所「尾張屋」の本店も浅草にある。(しかし、それは後から分かった話)![]() お品書きに「花巻」とあるのを確認して、それとビールを注文。 ![]() 間もなく出てきたものは、丼に蓋がのっていた。 蓋を取る前に期待の記念撮影。 蓋の周辺に注目。 ![]() ![]() そして蓋を取ると、そこには大量の海苔がのっていた。 「花巻」という名前にしては予想外に地味な姿をしてなさる。 まずは香りを楽しんでから食べ始める時松。 薬味として添えられていたのは、ネギとわさび。 さすがに噺家の蕎麦をたぐる仕草は粋だ。 それにしても良い顔で食うねえ〜。 ![]() 「味はですね、わさびの辛さがあるわけでなく、多少ツンとくる程度でおいしかったです」(時松) いやー、グルメレポートには向かない感想をもらった。 ![]() そして、汁まで飲んで完食。 | |
※「花巻」とは、海苔の入った蕎麦だった。850円也。 | |
帰りしなに、やや年配の女性の店員さんに「この花巻って、落語の『時そば』に出てくるあれですか?」と尋ねたら、「よく聞かれるけど、分かりません」と肩透かしを食らった感じで退場。 | |
「しっぽく」編へ続く・・・・・> |