#006 落語の心霊スポットめぐり!(その2)
こんにちは、柳家ほたるです。 いよいよ私のところにも順番がやってきました。 私が今回担当するテーマは落語、とりわけ怪談噺に出てくるスポットを巡りです。 ただ、手ぶらで歩いてもあまり意味がありませんので、この右手に持っている「心霊探知機」を使って、各ポイントでこの探知機の反応を確認しながら調査したいと思います。 | |
この「心霊探知機」は幽霊などが現れる際には電磁波が出る、あるいは乱れるということで、電磁波を測定して幽霊の出現を判断する仕組みのものです。 ちゃんと某心霊研究団体の公認のお墨付きで、以前通販で購入しました。 都内の寄席などでこっそり調査したこともありますが、結果はヒミツ!。 気になる方は、「妖怪倶楽部」の落語会へ是非お越しください。 |
まずは「お菊の皿」のルートから | |
落語噺の「お菊の皿」が怪談の「番町皿屋敷」をモチーフにしたことは周知のことでしょうが、この皿屋敷の話というのが実は全国各地に点在していることを知る人はきっと少ないと思います。 | |
そんな皿屋敷伝説を研究し出版されたものがこの「日本の皿屋敷伝説」という本です。この著者の方はこの本の校正終了後に出版を待たずに亡くなってしまったというものです。気になる方は絶版になってしまう前に購入しておいた方が良いですよ。立ち読みしようにも街の本屋さんに並んでいるようなものではありませんが、Amazonでなら購入できるかも。 この本は、確認されている皿屋敷伝説のうち、48件について現地を訪れ調査しています。番町の話がこの中で最も有名な話というわけですね。 ちなみに青山鉄山がお菊さんを斬ったと言い伝えられている刀が全国に約200本あるそうです。 |
俎板橋よりスタート | |
まず今回はこの番町周辺でその痕跡を調べることにしました。 「お菊の皿」では数人の若者が番町の皿屋敷を訪ねていくことになっていますが、彼らがどこに住んでいてどこをスタートに出掛けていくかは出てきません。 そんな中、彼らが途中に通過したポイントとして、「俎板(まないた)橋」というのが出てきます。 あまり聞き慣れない名前ですがネットで検索すると、九段下にあるようです。 靖国通りの地下鉄九段下駅の出口そばにその橋はありました。 神保町と九段の境目にある日本橋川に掛かっている割と大きな橋で、交差点の名前にもなっていました。 | |
ここを通過点として、彼らは今の靖国通りを西に歩いて番町の皿屋敷を目指したものと思われます。 実際にこのルートをJR市ヶ谷駅まで歩いてみましたが、約15分掛かりました。 (c)Google (クリックで拡大します)右側の丸い円が俎板橋です。 | |
番町周辺調査編へ続く・・・・・> |