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#011
江戸時代の罪と罰条を調査

#006 落語の心霊スポットめぐり!(その4)


「牡丹灯籠」を谷中で調査
このままではおさまりがつかないと、心霊調査隊と化した我々は場所を谷中に移して、そのまま「牡丹灯籠」の軌跡を追うことにしました。
谷中となるといろいろと現地に詳しい人力車の「音羽屋」さん(第3回のレポートに登場)にスタッフが電話。
「根津神社の裏門のところから牡丹灯籠に火が着いて、カランコロンと歩いて行ったそうですよ」という情報を入手しました。

早速これからそちらに向かう旨を連絡し、俥も予約しました。

さて、日暮里駅北口から徒歩数十秒の「音羽屋」さんを訪ねるなり、根岸神社裏門まで人力車で移動です。いやー、初めて乗りましたけど、人力車は爽快でした。

根津神社の裏門(北口)で一旦人力車から降りて、写真を撮りました。


団子坂の交差点から東に上る、三崎坂途中に現在ある朝日湯という銭湯の場所が牡丹灯籠のお露とお米のお墓があった、新幡随院というお寺の跡と言われています。


「牡丹灯籠」の灯籠とは提灯のことです。
新幡随院から根津神社の北口、そこからどのようなルートをたどってその新三郎の家を目指したのかわかりませんが、牡丹の花で飾った提灯に火を入れて、お露とお米の幽霊がカランコロンと夜な夜な歩いていたというわけです。
幽霊ですけど、ちゃんと足があって、その下駄の音がカランコロンと。
ちなみに新三郎は根津に住んでいたようです。

なお、三崎坂の途中に、「牡丹灯籠」の原作者、三遊亭圓朝師匠のお墓がある全生庵があります。
素通りするわけにはいきませんので、師匠のお墓にお線香をあげて手を合わせておきました。





ところで、この谷中では例の心霊探知機を使用しておりません。
何故なら、「牡丹灯籠」は中国の『剪灯新話』という小説集の話をベースにした、圓朝師匠による創作話だからです。

というわけで、何か他に心霊関係の噂がないかと音羽家さんに聞いてみたところ、「(谷中の墓地の中の)五重塔跡地にあるブランコが風もないのに揺れているときがあるとの話が有名」と聞いたため、向かってみました。


結果はご覧の通り。

心霊探知機の針はピクリともしません。

結局今回の調査対象だった「お菊の皿」と「牡丹灯籠」はともにフィクションというわけで、心霊の痕跡に触れることができませんでした。
ついでに五重塔のブランコにもフラレてしまいました。

「鈴ヶ森」あたりに行かないとダメなのかな??
(つづく...?)
■今回の調査のまとめ

・「お菊の皿」と「牡丹灯籠」では心霊反応なし


以上により、今回のミッション完了!!

来るべき「調査報告会=落語会」では、今回の調査に関連した噺を口演する予定です。
ご期待ください。