#002 「なめくじ長屋」を探せ! (その1)
「落語探偵団」参上!!。業平橋なう。 | |
今回もこんなTwitterのつぶやきから我が落語探偵団の調査はスタートした。 今回のミッションは「なめくじ長屋」を探せ! 志ん生師匠がかつて住んだ、「なめくじ長屋」を探そうというミッションだが、単なる場所探しで終わらせる指令ではない。 そもそも場所探しなら、既に他の人がその情報をWebで公開しており、それは十分によく調査をされ、構成されているサイトであるため、場所探しならその情報で十分だと思う。 そこで、今回調査を担当する志ん八探偵には、古今亭一門、志ん生師匠の曾孫弟子として「なめくじ長屋」を探し、当時の志ん生師匠の記録等を紐解くことで、何らかの刺激を受け、それを今後の芸道の研鑽の糧にしてもらいたいというのが今回のミッションのテーマである。 今回の探偵は先程も述べたが、志ん生師匠の曾孫弟子にあたる、古今亭志ん八。 今回の集合場所は東武鉄道、業平橋駅。スカイツリーの建設が急速に進むたもと、この日は風が強く寒かった。 タワーのてっぺんはフレームにおさまらないほど、高い。 風が強いせいもあって、空は限りなく青かった。 | |
そもそも「なめくじ長屋」とは? | |
「なめくじ長屋」とは、五代目古今亭志ん生師匠(当時は志ん生襲名以前)一家が昭和初期に暮らしていた長屋のことである。場所は本所区業平橋(今の墨田区業平橋)。当時、その近辺は水捌けが非常に悪く、蚊が大量に発生する上に、大きな(なんと15センチ程度)なめくじが大量に出現するため、なめくじ長屋と呼ばれていた。 当時、志ん生師匠の一家の生活は非常に貧しく、家賃をためては夜逃げをするような状態にあった中、人寄せのために噺家が住んでくれるなら、家賃タダということでこの長屋に引っ越した。先代の馬生師匠が生まれて間もない時期のことである。 | |
志ん八レポート編へ続く・・・・・> |