#008 「ねぎま鍋」を再現!美味いのか?(その1)
当探偵団の調査もめでたく二巡目に突入した。 今回の当番探偵は元に戻って三遊亭時松。 当探偵団は、古典落語の謎を調査することを活動の目的としているが、各メンバーの得意な部分を生かして、二ツ目という似たり寄ったりの演目の中からでも、できればあまり演者がいない、珍しい演目をテーマにしたいと思っていたところ、ちょうど季節的にもタイミングも良く、彼が持っている「ねぎまの殿様」が候補に浮かんだ。 あまり寄席でも掛からないこの「ねぎまの殿様」を時松は大師匠の金馬師匠に稽古をつけてもらったそうだ。 そうだ!、忘れてはいけない。 ここで出てくる「ねぎま」とは、焼き鳥の「ねぎま」ではない。 「葱鮪」という字をあてるらしい。 「ま」とはマグロのことである。 なかなか珍しい鍋料理である。 彼に確認したところ、「この演目を習って、高座に掛ける前に一度浅草で食べました」と。 ということで、今回のテーマは決まった。 ただ、単に食べに行くだけでは「時そば」の二番煎じになってしまう。 そこでできれば、自らその珍しい鍋を再現してみたらどうか、ということになった。 うまくできれば、美味しく頂いてそれで良し、うまくできなくても、探偵団の調査としては面白ければ良い。 「包丁さばきはどうですか?」と問い合わせると、「飲食店でバイトしてましたから大丈夫です」と心強い返事が返ってきた。 念のため、女手があると心丈夫かと、粋歌も呼んで「ねぎま鍋の会」当日を迎えた。 途中、調理の模様をTwitterで投稿したところ、「ホームパーティーだと思われてはいけない(「呼んでもらえなかった」と言ってくる噺家仲間からの連絡を警戒して)!」と、「これは、落語探偵団の取材です」と投稿することにもなった。 | |
時松レポート編へ続く・・・・・> |