#003 人力車を引いて「反対俥」の稽古! (その2)
こんにちは、三遊亭粋歌です。 落語探偵団での私の初ミッションということで、今日は俥屋さんに1日弟子入りして、実際に人力車を引いてみたいと思います。 前日にご挨拶に伺ったところ、思ったよりも大変な様子が想像され、前日はなかなか寝付けませんでした。 しかし、自分から手を挙げて挑む企画であるため、がんばります!。 ちなみにこの企画のために、先日「反対俥」のお稽古にも行ってきました。 まず、今回の企画に協力いただき、指導していただくのが、こちらの圓岡(まるおか)さんです。 現在はJR日暮里駅そばで「音羽屋」という人力車屋さんをやってらっしゃいますが、以前は浅草でも人力車で走っていたそうです。 | |
力任せは疲れるだけ | |
実際に車を引いてみる前に、人力車の座席に座り、圓岡さんの模範を見せていただきました。 人力車には初めて乗せてもらったのですが、いつもより高い視点、それにオープンエアーの感覚と、これがなかなか気持ち良いものです。 「乗り心地さえ気にしなければ、力づくで動かせます」とは圓岡さんの最初の言葉。けど、「力が抜けないと乗り心地が悪いです」ということで、力を入れて走ってもらったら、俥が大きく揺れてしまいます。きっと、反対俥の二人目の車夫は力任せに俥を引いているから、揺れているんだなと実感できました。早速、これは貴重な体験。 | |
理科と歴史が必修科目 | |
「力任せでなく、上手く俥を引くには、理科で習った梃子の原理の知識が必要です。お客さんの座席が力点、車輪が支点、そして梶棒が作用点です」 今回は力ではなく、効率的に揺れずに俥を引くためにいろいろと技術論で説明をしていただきました。 そして、今の観光用の俥屋さんは、お客さんを乗せていろいろとガイドも行わないといけません。 写真は「築地塀(ついじべい)」と言われる、谷中の瓦と土を交互に重ねた特殊な工法による塀について、説明をしてもらっているところです。 画面では写っていない片方の手では、乗客二人を座席に載せた状態で梶棒を抑えています。凄い! 「この仕事は、理科と歴史が好きじゃないと務まらないね」 恐れ入りました。 | |
いよいよ俥を引いてみます、へ続く・・・・・> |