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#007 「茶の湯」を再現!飲めるか?(その4)



いよいよ「茶の湯」再現
まずは青黄粉だけでお茶を点ててみることにしました。

小分けされている青黄粉を開け、それを茶碗に入れ、そこにお湯を注ぎます。

茶筅でかき回し、それらしく見真似でやってみました。

それとなくかき回しているときは泡も立つのですが、手を止めると泡は消えてしまいます。

できたのはこんな感じです。

色はやや薄い感じがしますが、まずは及第点としましょう。
このあたりは青黄粉の製造元で差が出ると思います。
臭いはそのまま豆臭く、飲んでみるとほとんど味がありません。
きっとご隠居もこれでは見掛けだけでなく、味からしても何らかの不足感を感じたことでしょう。

ムクロジを投入!
続いてはムクロジを入れてみます。
噺を忠実に再現するために、ムクロジ(椋の皮)を茶釜に直接入れて泡の要素を加えていきます。

沸騰したお湯の中に徐々にムクロジを細かく割って入れていきます。

1つめ、ほとんど変化なし。2つめも同様。
しかし、3つめを入れた途端に爆発的な泡!泡!泡!

(急な泡に驚いたため、写真がブレてしまいました)
しかし、慌てて火を弱めると、泡は一気に消えてしまいました。
ムクロジの洗剤成分としての泡というよりも、お湯が煮立った際に出る気泡だったようです。

ご隠居が茶釜に直接ムクロジを入れて泡立たせたのも、これだったかもしれません。

とりあえず火を止めて、そのお湯を使って先程と同じ手順で青黄粉を溶いてみます。
そもそもお湯にかすかな色が着いています。
それに灰汁(あく)が浮かんでいます。
やや覚悟が必要です。

そのお湯をすくって茶碗に入れ、茶筅を回します。
正しいかどうかは不明ですが、先ほど同様に、それらしく見真似です。

茶碗の中身以上に、私の表情に注目下さい。

何だか悪巧みを考えている悪人の表情というか、いたずらを仕掛けた少年の顔と言うか、そんな感じの顔になっています。
人は何か悪いことを考えていると、こんな顔になるんですね。
今度、「茶の湯」の高座でやってみようかな、この顔。

さて、飲めるか?!
さて、いよいよ意を決して試飲です。
目八分にこれを持ち上げ、回してから茶碗に口をつけました。
口に含んだものの、「これは飲み物ではない。飲んではいけない」という脳からの悲鳴!!。

結局、ゴクリと飲み込むことはできませんでした。
何だか、口に入れただけで変な味がしました。

前述の通り、ムクロジに含まれる「サポニン」という成分が、古くから下剤として認知されていました。
石鹸成分がそうなのでしょう。
ですから、「茶の湯」でご隠居と定吉が下痢を起こしてしまうのも、リアルな展開と言えます。

■今回の調査のまとめ

・「茶の湯」のお茶は飲んではいけない!


以上により、今回のミッション完了!!

来るべき「調査報告会=落語会」では、あの悪人顔を再現するのか?
「茶の湯」を口演する予定です。
ご期待ください。